橈骨神経麻痺対策など~拘束椅子(SMルーム)

趣味でSM部屋やBDSMにおける拘束椅子や拘束装置の研究&制作をしています。

つーことで

またまた拘束椅子を改良しました。

今回は久しぶりにお会いした緊縛系女子から「腕を吊り上げると下垂手(橈骨神経麻痺)になるんじゃね?大丈夫?」とご指摘があったので下垂手(橈骨神経麻痺)になりにくい拘束椅子を目指した改良を行いました。

ちなみに橈骨神経麻痺とは橈骨神経を一定時間圧迫することで麻痺が起こり手首から先が上げられなくなる状態のこと。緊縛では後ろ手に縛る時の手首の内側と一縄(腕の上側の縄)の外側すぐ下に橈骨神経が通っているのでそこに縄がかかると神経を圧迫してしまうので緊縛を行う際は細心の注意を払っているとのことです。(長ければ治るのに半年ぐらいかかる場合もあるらしい)

拘束椅子プレイのプレイスタンス

まず最初に言っておかないといけないのですが、僕はどの拘束をする場合も基本的にガチガチにテンションを掛けて拘束することはありません。

神経圧迫は緊縛縄の様な比較的径が細いもので拘束する際は特に注意が必要で僕が行うプレイだと、縄手錠を使用するプレイが神経圧迫のリスクが高くなるプレイに該当し、女性が思いっきり強い力で手首が締まるほうに引っ張ってしまうと手首の神経が圧迫されてしまいます。ただこれに関しては強制的にロックする様な仕組みにせず、女性側の力加減で調整できる余地を残している為、女性側で調整してくださいね&長い時間拘束しないというスタンスで行っています。

ガチガチに拘束しないのはなぜか?

ガチガチに拘束しないのは長時間、高いテンションを掛けて拘束すると拘束されている部分が痛くなったり痺れたりするので長時間プレイするのには向いていないからです。緊縛の世界は知識と技術を上げて事故を防ぐという高い意識を持ってやっておられる印象なのですが、僕は技術を高めてギリギリの所を攻める事は選ばずに、事故が極力起きにくい方法で拘束を楽しんでもらう方を選んでいます。チキンな僕は無理なく長時間楽しめるプレイ環境を目指しているので安全マージンを多く取るやり方のほうが合ってると思いますので今後もギリギリのところを攻める拘束プレイはやらないと思います。

現在の拘束椅子

    現在の拘束椅子は
  • 足のホールド感の強化(赤)
  • 首の位置にパイプを出して左右に逃げれない様にする(青)
  • 後ろから色々しやすい様に後ろに回り込みやすくする(緑)
をテーマに改良した拘束椅子で、改良後は足のホールド感が大幅に改善され、スムーズな取り回しで足を拘束することが出来るようになりました(赤)。

(青)の首の横のパイプは横に身体をずらして逃げれなくなったのでそこは想定通り。ただ椅子の後ろに覗き込みにはいけても後ろで色々するには狭すぎるのと、首元のパイプにセットしていた手首の拘束具の位置がタイトすぎる&拘束具が外れやすいので使いにくい問題が起きていました。この部分は早めに修正しないといけないなと思っていたので橈骨神経麻痺対策も兼ねて拘束椅子を改良することにしました。

改良後の拘束椅子

    改良後の拘束椅子は
  • 座面を立てて後ろのスペースを確保(緑)
  • 座面角度変更に伴う首周りの固定方法の変更(青)
  • 上部で両手を固定するパイプの追加(燈)
  • の改良を行いました。

今回の改良で座面を立てたので後ろのスペースは十分確保できたと思います。(青)の首周りの固定パイプは椅子の左右のぐらつきを抑えることも目的としているが、ビジュアル的にもいい感じになったかも。(燈)の上部で両手を固定するパイプはめちゃ掴みやすいし、強い力で掴んでも壊れる事もなく手首の神経を圧迫を圧迫する事はないので橈骨神経麻痺対策としてはとてもよかったのですが、ビジュアル的にイマイチなのとギロチン拘束枷のセットをする際に邪魔になるので手直しをする予定です。

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